夏コミ参加情報

またイベントごとの更新になりますが、夏コミに参加します。
8/14(土曜)東ホ45a 「close/cross」です。
(評論のある3日目ではなく2日目なのでご注意ください)


頒布予定物:
★新刊/無料配布本「GCAOB! paper #03」
いわゆる8つ折り本形式です。
特集は、猫十字社小さなお茶会+α。
無料本なのでどんどんもらっていってください。

小さなお茶会 完全版(1)

小さなお茶会 完全版(1)


☆既刊「GCAOB! petit」 目次・詳細はid:sayuk:20091128:p1
☆既刊:vol.04(特集:麻生みこと『天然素材でいこう。』目次はid:sayuk:20090430
☆既刊:vol.03(特集:岩本ナオ)目次はid:sayuk:20081030:p1
☆既刊:「セパレート」(春の文フリの本)
☆カットに「ゆゆ式本もあるかも」と書いちゃったんですが、もしかしたら2月のゆゆ式オフで配った「ゆゆ式なう」の簡易版があるかもしれません。これも無料配布です。


sayukは午前中はいないかもしれません。いたらお声をかけていただけるとうれしいです。

委託本

委託本「岩本社会学への招待」頒布します!
以下内容。


『岩本社会学への招待――マンガ表現空間における〈地方〉の現代的位相をめぐって』


本書内容

序章 岡山県岡山市南区奥迫川地区(橋爪太作)


第一章 マンガ家・岩本ナオ(日高利泰) ※


第二章 岩本社会学理論編(橋爪太作・日高利泰)
1 マンガパート(日高利泰)
2 社会科学パート(橋爪太作)


第三章 岩本社会学実践編(橋爪太作・日高利泰)
1 異類属性の機能と構造――あるいは神の子と名指されることのパラドクス(日高利泰)
2 桜――超越的特異点をめぐるコミュニケーション幾何学(橋爪太作)
3 ツタヤ・ケータイ小説・硬派の城――〈地方〉の空間感覚(日高利泰)
4 天狗――そのライフコースの根源的不確定性(橋爪太作)
5 道路先生――「日本的」開発システムとその運命(橋爪太作)
6 ホームセンター――〈地方〉における複層的経済圏の存在(橋爪太作・日高利泰)

終章 〈地方〉を生きることの問いと倫理(橋爪太作・日高利泰)


まえがき
岩本社会学とは、近年評価が著しいマンガ家、岩本ナオの作品の魅力を社会科学的に解明することを目的に、本書の著者二名を中心として二〇〇八年五月にはじまった研究プロジェクトである。今までに数度の研究発表と岩本作品のモデルとなった現実の岡山県へのフィールドワークを行い、研究を積み重ねてきた。
本書に収録された論文は、フィールド調査・マンガ研究・歴史学社会学などさまざまな分野の知見を動員しつつ、あくまで作品内部の社会と現実の社会のあいだに身を置いてマンガを語ることを目標としている。


※日高さんの高は正しくははしご高です。

第10回文学フリマ サークル「close/cross」頒布物詳細

文フリ毎の更新ですみません…。
5/23(日)に蒲田Pioで開催される「第10回文学フリマhttp://bunfree.net に参加します。
今回、新刊は小説を出します。あと少女漫画を語る本「Girls' Comic At Our Best!」の既刊を持ってゆきます。
スペース:U-3「close/cross」です。


頒布予定:
★新刊「セパレート」A5コピー44ページ/頒価300円
※小説です。110枚くらい。



★少女漫画本関係のペーパー(いらした方に差し上げます) ないかも やっぱりなんかしらのペーパーを作りました
★あと委託本があります!少女漫画本参加者の高柳紫呉さんたちの岩本ナオ研究本「岩本社会学への招待」です。詳細は下に。


☆既刊「GCAOB! petit」 目次・詳細はid:sayuk:20091128:p1
☆既刊:vol.04(特集:麻生みこと『天然素材でいこう。』目次はid:sayuk:20090430
☆既刊:vol.03(特集:岩本ナオ)目次はid:sayuk:20081030:p1


※取り置きをご希望の方はsayuk090アットマークhotmail.comまでご連絡ください。(ツイッター@sayukでも可です)
基本的にほとんどの時間sayukが売り子をしているので、声をかけていただけるととても嬉しいです。

文学フリマ終わりました。

あらためて、来訪いただいたみなさまありがとうございました。
いつものように終始テンパっていましたが、楽しかったです。


新刊は、ゆゆ式本のほうは完売しました。
少女漫画本のほうはまだ少し余っています。今後のイベント等に持ってゆく予定です。
冬コミには申し込んでないです)


次号予定は少女漫画本の巻末にちらっと書きましたが、いつ出来そうかは
ちょっと未定です。またこの日記で告知します。


あとから考えてみると、今回の本2冊は常々言ってる「ぐぐれないものを作りたい」
っていう所で共通していると思います。

文学フリマ終わりました。来訪いただいたみなさまありがとうございました。
とりあえず「GCAOB! petit」をお買い上げの方にご連絡(Q&A)。


・留め具のねじを外したけどつける場所が分からなくなった
今回の留め具のねじ部分は、シリアルナンバーになっています。
黄緑部分の上部に書いてある「○/80」というのがシリアルナンバーです。
留め具では、この○の数字を3進数に変換して表示しています。
プラスねじ:(二本線なので)2
マイナスねじ:(一本線なので)1
ねじなし:0
ねじ留め部分が分からなくなってしまった場合は、ナンバーを3進数に直して付けてください。
ねじ穴の横に下線付きで「1」「2」等など書いてあるので、そちらを参照してもOKです。


・外したねじを保管しにくい
袋が付属してあるので、そちらに入れておくのがよいです。


・外すのが面倒
読みにくい設計で本当にすみません…。今後はもっとまともなデザインにします。

第9回文学フリマ サークル「close/cross」頒布物詳細

(この記事は当日までトップにおいておきます)


12/6(日)に蒲田Pioで開催される「第9回文学フリマhttp://bunfree.net に参加します。
・少女漫画を語る本「Girls' Comic At Our Best!」の別冊・既刊
三上小又ゆゆ式」ファンブック
を頒布します。
スペース:R-3「close/cross」です。


頒布予定:
★新刊「GCAOB! petit」 目次・詳細はid:sayuk:20091128:p1
A5コピー16ページ/頒価200円
★新刊「ゆごろく!」 目次・詳細はid:sayuk:20091130:p1
B6コピー8ページ/頒価100円


☆既刊:vol.04(特集:麻生みこと『天然素材でいこう。』)目次はid:sayuk:20090430
☆既刊:vol.03(特集:岩本ナオ)目次はid:sayuk:20081030:p1
☆夏コミ新刊:三上小又ゆゆ式』/まんがタイムきらら2009年9月号P17についての本
id:sayuk:20090809:p1 ※ちょこっとだけ持ってゆきます。
☆夏コミペーパー(いらした方に先着で差し上げます)id:sayuk:20090807:p1


★東大批評の井伏さんの本「本当はこの文章系同人がすごい」に参加しました。
アンケートとレビューを書いています。詳しい内容は http://d.hatena.ne.jp/ibuse/ に。


※今回、会場が秋葉原ではなく蒲田に変わっています。詳しくはhttp://bunfree.net を参照してください。
※取り置きをご希望の方はsayuk090アットマークhotmail.comまでご連絡ください。(右のフォームやツイッター@sayukでも可です)
基本的にほとんどの時間sayukが売り子をしているので、声をかけていただけるととても嬉しいです。


前回と同様、おとなりはNMTPさんです。今回小説の新刊を予定しているとのことです。
ぜひ一緒にお立ち寄りくださいー。

文学フリマ新刊情報その2

12/6の「第9回文学フリマ」合わせの新刊情報その2です。
まんがタイムきらら連載中の、三上小又ゆゆ式」本第3弾です!
これもまだ編集中です…。


スペース:R-3 close/cross


ゆゆ式ファンブック「ゆごろく!」
B6コピー8ページ 頒価100円





目次
・前文
・「ゆごろく!」ガイド
・ゆゆチャット/「ゆゆ式」きらら最新号分について(月読絵空×sayuk)


前文


 春の文フリ発行「ゆゆゆみっくす!」、夏コミ発行「二コ二コ四コマ」に続く『ゆゆ式』ファンブック第3弾は「ゆごろく!」です。
 まず最初に前号の釈明から。
 オーソドックスなファンジンとして作られた「ゆゆゆみっくす!」に続くものとして、当サークルは様々な企画を考えました。絵が描けない・文字オンリーという不利な状況で、しかしガチガチの「批評誌」ではない「ファンブック」を目指すにはどうすればよいのか(もちろんこれは「批評誌」を否定するものではないです)。いくつかの条件をこの企画については課しました。


1)文字オンリーの不利を覆せるひとひねりがあること
2)Webではできない本であること
3)お手軽に(数日程度で)作れる本であること
4)新しいこと・面白いこと


二コ二コ四コマhttp://d.hatena.ne.jp/sayuk/20090809/p1 はもともと、「作品レビューじゃなくてコマレビューとかあったらいいよね」という与太話から生まれました。まず第一に、毎週のようにゆゆ式の話をしている(ゆゆ式学会!)私の周りが、もはやこの話いいよねという段階ではなく、このコマがこの台詞がというレベルになってきているという状況がありました。Twitterなどでの談義では「P○左△コマ目」のような表記ばかりが並んでいます。「作品レビュー」「単行本○巻レビュー」「連載○回目レビュー」さらに「○本目の四コマレビュー」を超えて、『ゆゆ式』議論は各コマレビューまで解体され始めていたと言えるのは確かです。
 逆に、四コマという形式自体がその状況をもたらしたとも言えます。基本的に同じサイズのフレームの中で描写が続いていること、コマとコマの連続(前後関係)が一意であることは、コマ→四コマ1本→1話→1作品という階層構造が厳然としてあり、その中での要素としてのコマの働きを非常に捉えやすいという特徴をつくります。通常の非四コマ漫画では「コマレビュー」という発想は非常に難しいでしょう。
 与太話の時点では、誌面を四コマと同じサイズのフレームに分けてそこにレビューを書く、という発想でしたが、OHPシートやトレース紙を用いればダイレクトにその「コマ」にテキストを書き入れられる、というアイデアにすぐに行き着きました。「二コ二コ」と冠してはいますが、同じ文字数のフレームが並ぶ、という点ではファミ通クロスレビューにも近いかもしれません。元作品の「引用」の形式としても、今までのスキャンし配置する形とは全く違う目新しいものになったと思います。一方で、せっかくのアイデアを生かし膨らませられたかどうかについては少し不満点が残りました。もう一点、どこまでが批評でどこまでが二次創作なのか? という興味深い問題も発生しました。


 コマの一つ一つに解説としてのテキストを付与しうること。コマそれぞれが等サイズ・等価のフレームであること。コマとコマの前後関係が決まっていること。(もちろん非四コマでも「読む順」は決まっていますが、自由に分割された誌面の場合、全体を一瞥したのちに読み進めるというような「非連続」な読み方が可能ですし、それを見越した形での、前後しないコマ同士の相互作用を付けることもできます。四コマ形式はそういった点でよりストイックです)
 この特徴が何に似ているかを考え、私たちはもう一つのアイデアを得ました。それが「双六」です。双六の1つ1つのマスは大きさは違いますが、ダイスの目1つ分であること、1つの命令/イベントを含むことでは等価です。また基本的にそれぞれのマスが1つの軸上で前後している点も、四コマの形式を想起させます。最初のコマ(タイトル部分)を「ふりだし」に、最後のオチのコマをゴールにすること、それぞれのコマをマス目に、描かれた内容をイベントに読み替えることで、連載1回分、そのそれぞれのコマを批評的に解体しうるのではないかと考えました。
 また「ゆごろく!」では、『ゆゆ式』それぞれのキャラクターに対応した駒が付属しています(マス目の中には、そのキャラクターに特定したイベントの発生もあります)。『ゆゆ式』は基本的にはストーリー四コマではなく、連載1回あたりで1ネタ1シチュエーション(「今日の議題」とか!)をどのように各キャラクターがやり抜いてゆくかという話です。キャラクターを駒に模し、各コマ=マス目に対応したイベントを通過することで、綱渡りのようなコミュニケーションそのものを疑似体験する、というのが「ゆごろく!」のコンセプトです。(その意味で、前作以上に「どこまでが批評/二次創作なのか?」という問題を突きつけることになるでしょう。私たちの考える、批評誌ともパロディとも分類されない「ファンブック」とはまさにそういったあり方です)
(もうひとつ当然のことを書きます。この「ゆごろく!」には、『ゆゆ式』1巻P109-116を「双六」に変換するテキストが付属しています。しかしここにあるのはあくまでコンセプト/レシピです。あなたが望めば、別の回別のページについての「ゆごろく!」が、さらには別作品のそれが発生するでしょう。「批評」はいくらでも増殖しうるでしょう。)
「二コ二コ四コマ」が固定されたフレーム(動画/演劇的な)を、つまりは二次元を問題にしていたとすれば、「ゆごろく!」はタイムライン的なもの、一次元を意識していると言えます。ふたつを合わせてはじめて、私たちはより立体的に『ゆゆ式』を語ることができるのではないか。つまりはもう一度、『ゆゆ式』をめぐる私たちの与太話に付き合ってほしいのです。