委託本

委託本「岩本社会学への招待」頒布します!
以下内容。


『岩本社会学への招待――マンガ表現空間における〈地方〉の現代的位相をめぐって』


本書内容

序章 岡山県岡山市南区奥迫川地区(橋爪太作)


第一章 マンガ家・岩本ナオ(日高利泰) ※


第二章 岩本社会学理論編(橋爪太作・日高利泰)
1 マンガパート(日高利泰)
2 社会科学パート(橋爪太作)


第三章 岩本社会学実践編(橋爪太作・日高利泰)
1 異類属性の機能と構造――あるいは神の子と名指されることのパラドクス(日高利泰)
2 桜――超越的特異点をめぐるコミュニケーション幾何学(橋爪太作)
3 ツタヤ・ケータイ小説・硬派の城――〈地方〉の空間感覚(日高利泰)
4 天狗――そのライフコースの根源的不確定性(橋爪太作)
5 道路先生――「日本的」開発システムとその運命(橋爪太作)
6 ホームセンター――〈地方〉における複層的経済圏の存在(橋爪太作・日高利泰)

終章 〈地方〉を生きることの問いと倫理(橋爪太作・日高利泰)


まえがき
岩本社会学とは、近年評価が著しいマンガ家、岩本ナオの作品の魅力を社会科学的に解明することを目的に、本書の著者二名を中心として二〇〇八年五月にはじまった研究プロジェクトである。今までに数度の研究発表と岩本作品のモデルとなった現実の岡山県へのフィールドワークを行い、研究を積み重ねてきた。
本書に収録された論文は、フィールド調査・マンガ研究・歴史学社会学などさまざまな分野の知見を動員しつつ、あくまで作品内部の社会と現実の社会のあいだに身を置いてマンガを語ることを目標としている。


※日高さんの高は正しくははしご高です。