机上コスメ理論

一時期は好きなコスメを聞かれても「RMK。でもネイルはケサパサかな?基礎関係はソニアリキエルあたり」とか答えられる位に偽コスメ通だったsayukですが、いかんせんマジモンのコスメフリークと渡り合うには経験値が足りません。というか経験できません。2ch化粧板見てもアンチちふれスレ位しか読めないのは、例えば他の「共有される文化活動」と比較した場合、その共有の過程のいくつかがブラックボックス化されているからで(「所有」「享受」「変容」「表出」に分けるなら2つ目と場合によっては3つ目4つ目も。具体的には「使用感はどうか」「(メイク等を除いて)効果はどうか」「何を与え/齎すか」ですね)、コスメがファッションほど語られる対象にならないのもその辺に理由があるのかもと思ったり思わなかったり。(あと、それこそid:sayuk:20030820でいう「デジタルの手の届かない所」だからというのも有り。でも2chとか@コスメ見るとまんま京極堂の言う「心霊科学」状態なんだよね)
そういう意味であいかわももこ『コスメの魔法』はそのブラックボックスをどうにか説明しようとする意欲的な作品なのだけど、この作品がどの位ファンタジーなのか(実際に美しくなるかとかじゃなくて、コスメが現実にどう捉えられてるかの点で)と聞かれると答え辛い。『papa told me』を読んだみんなが皆パパミー思想を理解できる訳ではない、というのが図らずもあのドラマ化で得られた結論で、かと言って「見られる存在から〜」みたいな70年代りぼん漫画まで戻る訳にもいかない(あとフェミニズムとコスメの力関係とかね)。やっぱりそもそもの初めの「なぜ化粧をするの?」あたりから意見収集をやり直すのが机上コスメ理論には近道なのかも。
とかいうことを(化粧板にあり得ないまったりさの)ここを見てて思いました。