大阪府立国際児童文学館に行ってきました。
http://www.iiclo.or.jp/



8月に訪れる人は、火・土・日の午後2時前に行くと、館内解説ツアーに参加できます(事前申し込み不要。遠方からの人はいちおう問い合わせた方がよいかも)。簡単な施設の説明の他、普段は入れない書庫の中にも入ることができ、どんな所蔵図書があるかちょこっと見せてもらえます。
古いものは慶応年間から現在のものまで、児童文学・研究書・雑誌・漫画・ライトノベル・絵本・紙芝居(市販のではなく紙芝居屋さんが使っていたものが寄贈されていて、中には一点ものも多い)まで、かなり幅広く集めている印象。特徴的なのは、本体だけでなく帯・挟み込み広告・注文カードまで残してあること。漫画雑誌も付録の小冊子だけで一棚取ってます(書籍形態以外の付録は基本的に集めてないそうですが、それでもいくつか所蔵があったりします)。同じ本でも中身の表現などが変わっている版を何冊も揃えてたりして、ちょっと普通の図書館の発想に無いものがある。あと書庫は、タイトル・作者名順や出版社順ではなく発行年で棚が分かれてるので、棚の前に立つだけでその時代の空気が感じられるよう(終戦前後の棚は本の厚さや色味の違いを見るだけでも興味深かった)。
漫画雑誌は、合本とかせずそのままずらっと並べてあって、かなり保管に苦心している様子。あと青年誌(ヤンジャンとか)は入れてないので、どこまで児童向けでどこから所蔵しないかって線引きも難しそう(少女漫画だと花音が入ってたり、あと少女革命が1冊だけあったり)。書庫自体かなりスペースがぎりぎりなので、これだけ漫画とラノベが増えていったらどうなるか心配(基本的に児童向けなら「選書」はしない方針なので)。あと、半分以上は寄贈に頼っているみたい。
色々見て回ったのに、LOGiNが入ってたのとあと森奈津子の昔の文庫がずらっと並んでたのしか記憶にない…。基本的に書庫の中の本は貸し出しされてないですが、閲覧は可能です。館のカード無くても仮登録カードで閲覧受付は可能。とりあえず、遠くからでも行ってみて損はない場所でした。