2008-09-30から1日間の記事一覧

「ふわふわ」のリアリティ:岩本ナオ

(文学フリマの新刊に載せる文章) はたちの頃自分が書いていた小説には、団地の別々の棟の4階に住む女の子と男の子があらわれていた。離れた棟のしかし同じ高さにいる2人は、やがてその町の建物のあらゆる4階を巡るようになる。彼女たちが描いてゆく、普…