Girls' Comic At Our Best! vol.01

★特集1「石田拓実

本誌を作るとき一番に決めていた特集。これだけ色々と面白い作家なのになぜ誰も話題にしていないのか!?という思いがあって、じゃあ自分がやろうと思って「少女漫画本」が作られたといってもいいはず。

ラブストーリィ進化論としての『パラパル』論(sayuk)

もともと前述の「少女漫画読書会」のレジュメとして書き起こされたもので、さらにもともとは本サイトのいろいろな文章をかき集めたもの。かなり自分自身の「少女漫画ラブストーリィ論」の集大成になってる。でも多分、「パラパル」の重要な所の半分くらいしか取り上げられてないんじゃないかなーと。

黒川さんについて(野上智子)

「パラパル」の登場人物、黒川さんについてのエッセイ。黒川さんの存在の自由さ、けれどそれが作品が進むにつれて侵されてゆくことの問題、けれどなお輝くそのキャラクターについて鋭い見方を示している。

対談「野獣派でいこう!!」(sayuk×せきね/No Knowledge Product)

対談中でも書かれてるようにもともと石田拓実はせきね君に薦められて読み始めたものだったので、迷わず対談を依頼。内容的には石田論というよりせきね君の人生と少女漫画みたいな話になってしまったけど、もともとの対談タイトルが「石田拓実と僕らの10年」だったので問題なし。「野獣派」界隈はもう一度盛り上がるんじゃないかと思う。

School Days』と石田拓実作品(sayuk)

id:sayuk:20071025:p1。とりあえず流行りものとからませようかーみたいに安易に書き始めたのだけれど、なんだかんだで同じラブストーリィへの認識を共有していると思う(発露の仕方は違うけれど)。「誠氏ね」で思考停止しないための文章。

確率の残酷さ――石田拓実「金属少女」について(卯月四郎)

短編「金属少女」と岡崎京子リバーズ・エッジ』について(上のスクイズのでも同じ2つの作品を取り上げてるけどこっちのほうが簡潔でうまくとらえている!)。石田拓実を語る上でやっぱり岡崎京子は外すことができないのは確か。

石田作品の「男女間に友情は成立するの?」(sayuk)

ちょっと不本意な文章。しかし「男女間に友情は成立するのか?」問題を自分は好きだなあ(成立するかどうかじゃなくて、成立するか?と問うこと自体の気味悪さ問題)。

パラパル 1 (りぼんマスコットコミックス)

パラパル 1 (りぼんマスコットコミックス)


★特集2「ろびこ

ちょうどろびこ作品に出会ったのがこの年初めで、そのあと本誌参加者のやごさんと盛り上がってきたのでじゃあ第2特集にするかーと決まった。「少女漫画本」で「創刊号」で、で「石田拓実ろびこ」って組み合わせが今自分で見てもかなりクール。

ろびこ先生メールインタビュー

インタビューするって決めたのがけっこう後になってで、その辺「他の人が特集に参加する」という後押しがなければ出来なかった。この時期にどこよりも早くインタビューが取れたってのはかなり満足。ろびこ先生も編集部の方も非常に丁寧な返答をいただき、本当に嬉しかったです。

座談会「ろびイスト宣言!」(卯月四郎・真悠信彦・やごさん・sayuk)

その場で読ませて無理やり巻き込んだ人もいた座談会。自分とやごさんはとにかく「これがすごい!」「ここはこの辺りの影響が…」「今後どうなるのか」と興奮していてアツかった。その辺この時だからできた所もある座談会。

ろびこ全作品レビュー(sayuk)

id:sayuk:20071016:p1 に一部。作品紹介とレビューを全作品に。ちょっと褒めすぎでは?みたいなレビューですが、でもできるだけいい所を見つけ出して紹介したいという思いは伝わるはず。このために初めて国会図書館にも行った。

ゼロ年代新「乙女ちっく」と「ろびこ」ムーブメント(sayuk)

「妄想激しすぎ!」「誰も知らない固有名詞出すぎ!」と言われた文章ですが、でも「新しい「乙女ちっく」の波が今世紀になって来ている」ということ、それがどんな特徴を持っているかってのはとりあえず書けたと思う。なんだかんだで評判は良かった。

ろびこ「マサムネくんのススメ」とメタ少女マンガ表現について(やごさん)

上よりもっとまじめな論考。少女漫画内で描かれる「少女漫画」の扱われ方について、ってのはかなり良い視点で、(短編中内輪ではトップ人気の)「マサムネくんのススメ」を題材に語る。こないだ「そういえばなんで東村アキコひまわりっ』を取り上げないのか」と聞いたら「作品の立場的にややこしいから」と言われました。東村アキコ問題…。

ボーイ×ミーツ×ガール (KC デザート)

ボーイ×ミーツ×ガール (KC デザート)