「よつばと!」あずまきよひこ(ISBN:4840224668)

あずまんが大王」が自分にとって面白かった点は、キャラクターの関係が連載の回を追って進展する所だと思う。多くの学生もの4コマではキャラクターもキャラ同士の関係も変化しない(ネタの進展はあっても)。それゆえにネタに詰まり新キャラが次々と増えることになるんだけど、あずまんがは例えばある全く同一のシチュエーションでも、1年生時と3年生時で現れるものが明らかに違う(と予想できる)。1年生でのちよちゃんのともちゃんへの対応(ぎこちなさとかツッコミの躊躇いとか)と3年生のそれ(流し方とか信頼感とか)とでの微妙な違い(そしてその他のさまざまな違い)こそが自分にとっての「あずまんが大王」の萌えポイントだったのかも。永遠のループでないからこそ(4巻オビの)「ずっと一緒」と書けるのだし、そういう意味で終了をごく当然に受け止められたのだと思う。
っていうか、「よつばと!」面白いですよ? あずまんがは面白かったとかそういうこと未だに言っててはダメですよーそこの人。「と」は&ではなく感嘆詞(「あんですとー」みたいな)だと思っていたら違った。あと、id:sayuk:20030830#p1の話を続けるなら「よつばと!」=「季節の記憶」(保坂和志)。