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オリーブ少女漫画

id:moyu0:20031220#2 http://gameonline.jp/news/2003/12/20001.html(関係ない) そういえば、かつてのオリーブ少女・オリーブ少年(とされたもの)は「NANA」(的なもの)と対立する所にいたのではなかったのか。Olive誌の「オリーブ少年度チェック*1」に…

「みるくSHAKE!」恵月ひまわり/「薔薇色のみっちゃん」大久保ニュー

作り手側ファッション漫画といえば古くは一条ゆかり「デザイナー」や名香智子「ファンション・ファデ」なのだけど、最近の作品では「みるくSHAKE!」がおすすめ。手作りファッションを楽しんでた主人公(中学生)が青年に見出されて自分ブランドを持つ→同じく…

「きせかえユカちゃん」東村アキコ(1-5巻)

4−5巻から急にシュール度が増したのは何があったのでしょう。1巻と比べるとユカママはディープだしみどりちゃんはロリ化していてびっくり(1巻ではユカちゃんが「小6に見えない」設定だったのが最近は逆に…)。最近ファッション話が少ないと思っていた…

「ナチュラルビューティー」おおいま奏都(ISBN:4088564324)

はなんでこんなに面白いんだろうなーと考えてたら、本人サイトを見つけてしまいました。 なんで面白いのかはまた後で考える。 と書いてから思ったけどこれは『娘。物語』(『娘。物語ALIVE!』)の面白さに近いと思いました。(『娘。物語』は「なかよし」で…

「YOUNG YOU」1月号

鴨居まさね「雲の上のキスケさん」が最終回。「SWEETデリバリー」も終わってるし、新しい連載は始まるんだろうか?(変な青年誌に行って使いつぶされないといいけど)。 西村しのぶ「アルコール」、ハガレンネタが!(そういえば「下山手ドレス」ってまだニ…

「フルーツバスケット」(13巻)高屋奈月

ええっ、透くんってキョン寄りだったの? 13巻にしてはじめて気付くこの事実。鈍いだけ…? 雑誌はまた由希の昔話。 (白字にしてもアンテナだと意味ないことに気付いた)

スラムダンク同人

今読んでいる荷宮和子『おたく少女の経済学』(ISBN:4331006808)にスラムダンク同人に関する記述があったので引き写してみます(この本自体はなんか著者の狭い視点で描かれていて微妙なのだけど、あるいはやっぱり同人ってそうならざるをえない分野なのかもし…

「魔法陣グルグル」(4)/衛藤ヒロユキインタビュー記事

id:sayuk:20031022#p1で触れた「ぱふ」95年12月号の「小特集 魔法陣グルグル」が見つかったので、衛藤ヒロユキのインタビューのうち興味深い所をピックアップしてみます。 中学〜高校時代は全然マンガを読まなかったんだけど、高校のときに大島弓子の作品に…

「ユリイカ」11月号

id:suitou:20031031さんで取り上げていたので読みたくなって夜半書店へ。(夜9時台にユリイカが読める書店が近くにあるのっていい) 斎藤環氏が「少年系には画集が多いけど少女系にはほとんどない」とか書いててむにゃむにゃ(関係ないけどうちにある内田善…

岡崎京子/ひうらさとる(3)

『ジオラマボーイ・パノラマガール』(88年連載)のScene21「パン屋襲撃」はそのタイトル通り、ヒロインが小学生と共に角のベーカリーを襲うくだり。目的は1日100個しかつくらないシュークリーム、しかし襲撃に対し相手はあっさりと要求をのんでしまう。な…

『文壇アイドル論』斎藤美奈子/サブカルアイドルとしての岡崎京子?

『文壇アイドル論』(ISBN:4000246135)を読んでました。 「吉本ばなな」の章で、吉本ばななとコバルト文庫との類似性を誰も指摘してこなかったとあってびっくり*1。少女漫画(特に大島弓子)との類似性を書いた文を読んで、それは新井素子が2000年前に通過し…

純愛クラシック10+1

id:sayuk:20031015#p1で取り上げた「FRaU」誌の「純愛特集」について、id:kcoさんが「はてなの女子はid:saltwatertaffy 先輩に倣ってマイ純愛クラシックを挙げるといいと思います!10個くらい!」と書かれているので(id:kco:20031023)、女子でない自分も純…

「フルーツバスケット」高屋奈月(2)

ここ数回のフルバの展開はすごく面白いです。(以下ネタバレ)母親を亡くした事故のトラウマを心の隅に追いやっている透くんと、彼女に「お母さんを求めていたんだ」とついに気付いちゃう由希(今さら!ていうか、キョンはともかく彼のほうはいわゆる「男が…

「モダン・ダイナマイト」羽山理子

「プリンセス」00年7月号掲載。やはり入手困難なのでストーリーを詳細に述べつつゆくと、「恋なんてしょせん利己的遺伝子のなせるワザ」と信じて「本能に従って」主人公の少女はぶっつけ本番でクラスメイト高柳くんに告白する。うまく受け入れてもらって、…

「パラダイス・リサーチ」羽山理子

羽山理子という漫画家の名前を知っている人はほとんどいないと思うけど、2000年に「プリンセス」誌に掲載された短編『パラダイス・リサーチ』および『モダン・ダイナマイト』は非常に特異な作品で、個人的には少女漫画ラブストーリーの中では最も「遠く」に…

「GUNSLINGER GIRL」

2話目。3割くらい1話の気が。 僕は『GUNSLINGER GIRL』(の漫画版)って、絶対的に信頼させている相手が叛逆と脱出の意志を持つ話だと思っていて、だからラストはヘンリエッタがジョゼを射殺して、ジョゼ自身もそれを望んでるというものになると漠然と思…

純愛と純愛倫理/石田拓実『汚れてる暇なんかない』

なんだか純愛の話になっちゃっているので。 純愛といえばりぼん乙女ちっく漫画なのだけど(偏見)、りぼん漫画が打ち出したのは、「美男美女が恋愛する」から「すべての少女は恋愛できる」へと転換した、言ってみれば「恋愛民主主義」だった*1。そこで「美人…

マリみてとハチクロ

って何か共通する所があるはず! (と書いて後付けで理由を考える) うーん…「三人関係」だけど「三角関係」じゃない所? 『マリア様がみてる』は非「三角関係」的な三人関係をスール制度で人工的に作った一方(『葬儀の日』のような二人組でなく「三人」な…

「魔法陣グルグル」衛藤ヒロユキ(3)

ひさしぶりに『魔法陣グルグル』について。 10巻の第88章からはじまる、ミュージカルっぽい仕立てに乗って戦うシーンは非常に唐突に見えるのだけれど、その前の81章「アラハビカの秘密」と一緒に考えると得心がゆく。それまで「魔物と人間がなかよく暮らすふ…

『レピッシュ!』ひうらさとる/非「岡崎京子的」なルート

白倉由美における「東京」が遠距離視点(千葉とか北海道とか、地方オリーブ少女的な)からのあくまで幻視としての全能感だったとして(例えば渋谷をZESTとmaximum joyの街として認識してしまうような)、岡崎京子が描いたのはその「東京」が幻視から現実とな…

「フルーツバスケット」高屋奈月

ようやっと(10/5発売の号で)佳境になりはじめた所だよー。28ページ目の透くんの表情見た? つまりは完璧超人なんてもちろんいなくて、当主に後ろめたさを感じている男色家十二支の男性を三浦衣良ならぬ本田透くんが救おうとした物語だったのだけど。

「ポスト・ウーマン・リヴとスーダラ人生」水人蔦楽

id:sayuk:20030924#p2で触れた水人蔦楽の作品(同人誌)「ポスト・ウーマン・リヴとスーダラ人生」はタイトルもさることながら、内容もやはりはっきりと第3次フェミニズム的な意識に彩られた意欲作。ファンタジー仕立てなのだけれど、内容は女性の就職を模…

「あ〜ん」を好きな○○で埋める

id:tskmry:20031002#p1さんで紹介されていた「あ〜んを好きな曲名で埋める」というのをやってみました。こういうの大好きです。元ネタはこちらの方のようです。 あ:あじさい(サニーディ・サービス) い:五つの橋(ZABADAK) う:Vogue Bambini(Kahimi Ka…

傷つけない性・傷つかない意志/宮野ともちか「ゆびさきミルクティー」

(実は現在の連載の方をちゃんと読んでないので、以下は単行本ISBN:4592134575〜6話についてのみ考えたことになります) 「『傷つける性』としての男性」(言い換えるなら「強姦する身体」)という考え方は、更科修一郎氏(「coco」誌などでのレビュー)が…

「お手々つないで」西炯子(ISBN4091670326)

前作「STAY」(ISBN:4091670318)の一編の続きで、どこまでもコミカルにすれ違い続けるオトコノコオンナノコ(女の子側が半分意識的、半分天然)っていう点ではちょうど「ラブロマ」(id:sayuk:20030923#p4)の真逆を行ってて面白い。基本的にオトコノコ側…

ソフト・トランスベスタイト/水人蔦楽「風と欅とかたつむり」

水人蔦楽の創作同人でのデビュー作とも言える『風と欅とかたつむり』(1994)*1は、当時トランスセクシュアルという概念すら一般的でなかった時代に、TSとトランスジェンダー、さらにはトランスベスタイトをきちんと分けて描くことで第3次フェミニズム的なセ…

「恋について語ってみようか」ささだあすか(ISBN:4592127382、ISBN:4592123484)

を「ラブロマ」(とよ田みのる)の流れで読み返してみました。これって95年前後の白泉社のラブストーリー少女漫画を原理のみ抽出したようなもので、例えば津田雅美「彼氏彼女の事情」や麻生みこと「天然素材で行こう。」、猫山宮緒「今日もみんな元気です」…

「ラブロマ」(1)とよ田みのる(ISBN:4063143309)

がめちゃめちゃ面白かったです。145ページの台詞*1とか感動もの。 ささだあすか「恋について語ってみようか」を16倍速くらいで早回ししたみたい。 本人サイト(http://members.edogawa.home.ne.jp/poo1007/)には予告マンガが! *1:id:sayuk:20030825#p3で触…

「舞城王太郎=大島弓子」説(2)

id:dbpwriter:20030923さんより。『Invitation No.8』という本(雑誌?)*1について。 中森明夫が舞城王太郎『阿修羅ガール』を、(『桃尻娘』に例える人もいるが) 基本構造は大島弓子の『四月怪談』であると指摘したとこ、 中森明夫と同じこと言ってるー!…

「School Rumble」(2) 小林尽

なんか1巻より(というか普通の漫画より)薄くない? 約160ページ。そして学園もの短ページ漫画はやっぱりあずまんがを見習うべきだと思った。