「きせかえユカちゃん」東村アキコ(1-5巻)

4−5巻から急にシュール度が増したのは何があったのでしょう。1巻と比べるとユカママはディープだしみどりちゃんはロリ化していてびっくり(1巻ではユカちゃんが「小6に見えない」設定だったのが最近は逆に…)。最近ファッション話が少ないと思っていたら、4巻掲載の「ウエディングドレス編」がかなり優れた短編。ファッション漫画というと作り手側のものは多くあったけど、着ること自体を扱ったものはあまりなくて、「きせかえ〜」はその点でも面白い連載だと思う。(id:sayuk:20033910#p1には短編の方が面白いとか書いてるけど、やっぱ両方面白いです)
「きせかえ〜」が載ってるCookieは他にNANA石田拓実宮川匡代水沢めぐみが一緒に載ってたりしてめちゃめちゃ混沌とした漫画誌なのだけど、あんまりそのカオスっぷりは問題にされてない。「NANA」をこれが女の子の心をつかんでるんだーと頑張って読んでる男子はCookie全部は読んでないのかもね(NANAを頑張って解読するより「きせかえ〜」読むほうが楽しめると思うのだけど)。それにしても、少女漫画(あるいは「少女文化」全般)に関する言説の信頼度はいつまでオンナノコ達の側にのみ課せられるのだろう?(つまりは、「少女文化」はいつまで特殊な民族文化のように扱われるのだろう?)少女漫画を読めば「少女」の考えてることが分かる(あるいは逆に、「少女」に聞けば少女漫画のことが正しく分かる)なんて今でも信じてる人がいるんだろうか?