「お手々つないで」西炯子(ISBN4091670326)

前作「STAY」(ISBN:4091670318)の一編の続きで、どこまでもコミカルにすれ違い続けるオトコノコオンナノコ(女の子側が半分意識的、半分天然)っていう点ではちょうど「ラブロマ」(id:sayuk:20030923#p4)の真逆を行ってて面白い。基本的にオトコノコ側の純情な幻想を次々オンナノコ側が崩していくんだけど、それでも最後に残るものがあって。(それも幻想?)
142ページ、集団デートに連れて来られたヒロインが他の女の子と喋っていた後に、男の方が「何話してたの」と聞くと答える「よしなしごと 女子との会話には技術がいるのだ きいてるふうできいてない きいてないよできいている そして絶妙なるあいづち」うわっオンナノコに生まれなくて良かった!と思うでしょ? というか思わせてるでしょ西炯子? 騙されないぞー。(むしろ騙されろ。)あとどちらかというと「STAY」の方が面白いのでそちらから読むといいかもです。