『ブルーローズ・ブルース』『お嬢様を探せ!』久藤冬貴(コバルト文庫)

「帝都浪漫活劇」シリーズ。成金の家に生まれた大正女学生とその家の書生が活躍する話。この辺り読んでると、「マリみて」は百合だからオトコノコに受けたのか恋愛要素が無いから受けたのか少年漫画的友情だからという説が正しいのか、その辺が微妙に思える(ていうかその3つは分離できるの?)。竹岡葉月は「東方ウィッチクラフト」シリーズで「少年ジャンプvsりぼん少女漫画」をやろうとしたと言明していて、それがあれだけ少女寄りになってマリみてがあれだけ受け入れられたのはやはり「りぼん」要素が勝ってしまったのか。久藤冬貴のシリーズは何となく柳原望を思い出すのだけど、柳原がそれなりにオトコノコに受けてるのを見るとラブストーリーの漫画化と小説化の違いなのかなあ。マリみてから「丘の家のミッキー」に流れてみた人ってどんな感想なのでしょう。