「それいぬ」嶽本野ばら(ISBN:4167660121)

id:sayuk:20030917#p2の続きで「それいぬ」も読んでみました。何ていうかこの人の乙女観とか、(多分かなり被ってるはずの)オリーブ少女観ってやっぱり一面的だと思う。批判してるわけではなくて、誰がやっても一面的になるのは当然で、だからできればあと2,3人こういう乙女評論家(男子?)が欲しい。野ばら氏だけだと非「野ばら」的オリーブ少女が(Olive休刊したし)抑圧されるのでは?(というかむしろ、野ばら的乙女がそれと微妙に被りつつずれてたOliveに抑圧されてたのかな?)「こう生きれば(考えれば)楽だよ」ってのは分かるけど、楽に生きる(考える)ってことはその人の中での「自分乙女」がほんの少し擦り減るってことなのだ。最終的には戦闘服は自分で用意しなくてはいけない(あくまで人の戦闘服はデザインや機能の模倣対象でしかない)、ということを実感してない「乙女」にはこの本は手放しで推薦し辛い。(ゴスロリもある割合の人は「借り物戦闘服」のように思えて微妙)
あと僕もジョゼフ・コーネル展見にいったの思い出しました。関東だと川村記念美術館だったっけ。ポール・デルヴォー展は本だけある。