『銀盤カレイドスコープ』海原零(ISBN:4086301326, ISBN:4086301334)

話題の(いまさら?)フィギュアスケート小説。
ヒロインの(作品紹介に従うなら「高飛車&減らず口」の)魅力に尽きます。毒舌っぷりに「どうして君は、フィギュアのイメージを低下させるようなことばかり言うんだ?」と言われて「私が低下させているとしたらそれは、私自身のイメージと、女子スポーツ選手たるものかくあるべしっていう古き良き大和撫子観でしょうね」とか返したり。選手権でライバルが転倒した際、マスコミの前にも構わずカッツポーズ取ったりする性悪っぷりもステキ。内容的には最近のライトノベルにないオーソドックスさで、電撃やスニーカーでは出てこなそう。その分イラストが鈴平ひろなのでオタク向け戦略としてもうまく成り立ってたり。