「書きあぐねている人のための小説入門」保坂和志(ISBN:4794212542)

まだちゃんと読んでないけれど面白そう。段落タイトルに「「猫」を比喩に使わない」というのがあって、全くその通りというか座右の銘ランキング7位あたりに入れたいというかさすがは保坂和志というか。それって多分「小説を何かの「ため」に書かない」みたいな(僕が前から思っていた、そして保坂氏の作品にも感じていた)ことと同じような意味なのだと思う。つまりは小説は猫に似ているというか猫は小説だというか。(←猫を比喩に使わない)
あと、「ここ数年で映画化、ドラマ化されたストーリー小説は、作者が男性であれ女性であれ、大島弓子作品の発想に酷似している」とかいう文があって、まるで自分みたいなことを言ってる!と思ったり。Kanon月姫も大島作品に酷似!(←なんか違う)
保坂氏の小説を読んでなんとなく感じているようなことが懇切丁寧に解説されているような内容なので、氏の小説が好きな人はぜひ読んでみるべき本です。