「ブッデンブローク家の人々」トーマス・マン

中高生の頃の自分は手帳に読んだ本のタイトルを書き連ねたりする、世が世なら読書サイトとか作ってたような生徒で(今やってるこの日記はそれじゃないのか、と言われると全くその通りなんですが)、それだけじゃなく「その年に読んだ本ベスト10」とか作って喜んでたりしてた。例えば中2の時だとこんな感じだったと思う(全部覚えてないので10冊じゃないけど)。

新井素子はともかく内向の世代とか読んでたイヤな中学生だったのだけれど(国語の先生と話していて「後藤アキオが…」とか言って「それは後藤メイセイ」って訂正された記憶とかある)、それもまたともかくとして何が言いたいのかというと、id:sayuk:20030901#p2の「魔の山」に続いて「ブッデンブローク家の人々」も読み直そうかと思って、前に古本で上中巻は買っていたので下巻を新刊で補完しようとおもったら、なんと絶版らしいんですよ。岩波の目録にはなかったし。
自分は記憶力が悪くて、いったん読んだ本でも1年も経つと内容を忘れるので何度でも楽しめて得なのだけど、その「面白かったけど忘れた」小説の中でいちばん古いのが「ブッデンブローク」だったので(あと、前の年に「楡家の人びと」を読んでいて面白かったのが、なんだこっちのパクリじゃん!とか中学生心に思った記憶がある)、十数年ぶりに読もうと思ったのに対するこの仕打ちはかなり残念…。図書館で借りれば読むだけならできるのだろうけど…。
そういえば中学生の頃の自分は例に漏れず唯野教授っ子で、意味も分からないのに脱構築とかピンチョンがどうとか言っていた気がする。あと書肆風の薔薇あたりから出てた「現代文学の最前線10冊」みたいなのを読んで、ダブリン市民とか百年の孤独とかフォークナーとか読んでみたり。(「百年の孤独」も「面白かったけど忘れた」小説の上位だなあ。十数年読み返してないのでなんか延々雨が降ってたとかしか覚えてない)
(「百年の孤独」がキーワードにある。そうそう最後に「すべては予言されていた!」的に終わるんだよね(ネタバレ))