801論

さいきんの801論ばなし(よしながふみ羽海野チカ対談を受けた)は本当におもしろいです
JUNEはべつに男同士(ボーイズラブ)にかぎらなくって、女同士でもヘテロでもJUNEはJUNE、っていうのはたしか水人蔦楽「傷少年」にも書かれていた言葉で、目からうろこが落ちた覚えがあります。
「JUNEは葛藤なんだ」って言ったのは漫画家のBelneさんで、つまりは、キャラクター2人の出会いとその出会いによるココロの揺れ(恋愛感情に限らないあらゆる感情)を描くすべての物語(というか、世のほとんどの物語)はJUNEなのだ! ということに気付いて感動したりも。



http://d.hatena.ne.jp/emifuwa/20070420/p2
鷲巣戦はあんまり好きではなくって、それは無闇に長い割に前の戦いほどカタルシス(アカギすげえ!っていう展開)がそれほどないのと、鷲巣が大して強くなくってアカギに翻弄されるばかりだってのがあったんですが、それは自分が結局アカギを単なる「天才=麻雀マシーン」として見ていて、心があり葛藤する一人の人間として見てなかったんじゃないかと。アカギが悪魔のように人の心を手玉に取るのも、それはひとつのコミュニケーションであり、「愛」なのではないか。「アカギは鷲巣のことを大好きなんだろうな」っていう洞察は本当に鋭い。
やおい(や801妄想)の魅力は、その人のココロ(やココロ同士の接触)に対する洞察力の深さ(たまに作者の意図すら超えた洞察をしてしまうこともあるけど!)にあるんじゃないかなーと。