「海へ行くつもりじゃなかった」の元ネタ

ハチクロのイラスト集を読んでたら、海の絵のところで羽海野さんが「『海へ行くつもりじゃなかった』ってとてもすごいタイトルだと思う」って書いてて、やっぱ9巻のあの名シーン「ぼくらは結局最後まで みんなで海に行く事はなかった」描くときに意識してたんじゃ!?(だとすると映画で結局海に行っちゃったのはどう思ってるんだろう…?)とひとり盛り上がったのだけど、そういえばそもそも『海へ行くつもりじゃなかった』ってタイトル自体、少女漫画にリンクしてるんですよね。
78年に集英社セブンティーンコミックスから出た、福原ヒロ子『海へ出るつもりじゃなかった』。原本は持ってないので、『バナナブレッドのプティング』の巻末の単行本リストをスキャンしてみる。



(『バナナブレッド』の初版はちょうど『海へ〜』の次に配刊されたので、初版あたりの巻末には『海へ〜』の1ページ広告が出てたのを覚えている。でもその本をなくしてしまって今もってるのは第6版なので載ってない。残念)
ギターポップと少女漫画的世界の親和性はもう言う必要もないくらいだけど、その元祖のしかもファーストアルバムが、こんな所できちんと繋がってるってのはやはり驚き。あんまり知られてない(自分も読んでないし)作品だけどもっと注目されてもいいはず。


Three Cheers for our side ~海へ行くつもりじゃなかった

Three Cheers for our side ~海へ行くつもりじゃなかった

ハチミツとクローバー イラストレーションズ (愛蔵版コミックス)

ハチミツとクローバー イラストレーションズ (愛蔵版コミックス)





…って書くと、「なんか中途はんぱなエイプリルフールネタだなあ」とか「そもそも正しいエイプリルフールは午前中だけ云々」とか言われそうだけど、実際にこの漫画があるのはほんと。
もちろん、両方とも↓が由来なのだと思われます。

でも、10年の時をへだてて少女漫画とギターポップで同じ元ネタのタイトルを使ったって言うのは、個人的には結構ステキな話だと思う。そこでひとつ前の「乙女ちっく=レイトアノラック」につながるのですよ!(たぶん!)