「ファウスト」(5)
ファウスト読了後思ったその他:
- id:sayuk:20030907#p2とid:sayuk:20030824#p2を合わせて考えてみると、10代デビューの女性作家を記憶だけで上げてみると宮本百合子金井美恵子新井素子大和眞也松浦理英子中沢けい堀田あけみ篠原一綿矢りさ島本理生佐藤智加(偏ってる)吉田音(違)。対して男性作家は三島由紀夫とノヴァーリス(てきとー)くらいしか思い浮かばなかった。ファウスト賞はこの辺の改善のため?
- 笠井潔×TYPE-MOON対談で笠井氏が「90年代に入って伝奇小説は影を薄くした」と言っていて、ミラージュやオーラバや封殺鬼や柳田有里が顧みられていないことにショックを受ける。*1
- やはりid:cuteplus:20030907の注2で思ったのだけれど、ファウストは「ぼくのかんがえたファウスト」が作りにくい*2、というかあの目次以上のことをあまり考えられない。作家は駒が少ないのだろうけどイラストレーターは色々選択できるはずで、それなのに「鬼頭莫宏」なんて出されるとそこで思考停止されてしまうようだった。たとえば同じ「全く新しい○○誌」という趣旨だった「X+(エクスタス)」や(漫画だけど)「COMIC H」の時は誰もが「次号は鈴木志保」とか「20471120にマンガ描かせるのは?」とか「とりあえず市川実日子かソフィア・コッポラと絡める」とか面白いことが考えられたはずで、そう思うとファウスト界隈はやっぱり狭いのか、もしくは初めから全力を出してしまっているのか。(それとも想像力の問題?)